ブランディングとは?今こそ必要とされる経営者の武器
- web6788
- 6月12日
- 読了時間: 4分
【結論】
ブランディングとは、「何者として、どんな価値を提供するか」を明確化することです。
【共感・導入】
あなたの会社も、ここまで社長の営業力や人脈、現場でのリーダーシップで事業を成長させてきたのではないでしょうか?
けれど最近、こんな不安を感じていませんか?
社長がいないと営業も採用も止まる
自社の強みを社員がうまく語れない
良いサービスなのに価格で比較されてしまう
こうした悩みの根っこにあるのが、「企業としての価値の伝わりにくさ」です。
「ブランディング」と聞くと、“ロゴ刷新”や“オシャレな広告”を思い浮かべる方も多いですが、本質はそこではありません。
今求められているのは、“価値が伝わる仕組み”の構築です。
「あなたの会社の“らしさ”は、社長不在でも伝わっていますか?」
【ブランディングとは何か?】
ブランディングとは、「自社は何者なのか」「社会や顧客にどんな価値を提供する存在なのか」を定義し、その価値を社内外に一貫して伝える取り組みです。
たとえば、
社長の想いや創業の背景
顧客に届けたい未来像
他社と違う価値の源泉
これらを言語化・視覚化し、経営・人事・広報・営業すべてに浸透させていく。
つまり、ブランドとは「社長だけが語れるストーリー」ではなく、“誰が語っても伝わる共通言語”にしてはじめて機能するのです。
【ブランディングが確立されているメリット】
実際に、ブランディングが機能している企業では次のような変化が生まれています。
▶ 例1|建設系企業:営業がスムーズに
それまで価格競争に巻き込まれていたが、「“○○のために働く”という理念」を軸に見せ方を整理したところ、問い合わせ段階で共感が生まれ、「値引きなしで選ばれる」ケースが続出。
▶ 例2|教育系企業:社員が同じ言葉で語れるように
採用面接の場で、誰が対応しても“うちのらしさ”が伝わり、「想いに共感して応募しました」という志望者が増加。定着率も向上。
このように、社長以外でも価値が語れ、伝わり、結果として営業効率や採用効率が上がるのがブランディングの効果です。
【よくあるケース|作って終わる“もったいないブランディング”】
あなたの会社では、こんな状況に心当たりありませんか?
デザイン会社に頼んでロゴやパンフレットは作ったが、その後どう活用していいかわからない
新しいWebサイトを公開したが、社員が見ていない、更新していない
「会社の強みは?」と聞くと、社員ごとに答えがバラバラ
これは「表層的な見直しだけで、社内に浸透していない」状態です。
ブランディングとは、「見た目を変えること」ではなく、「伝える力を全社に持たせること」。仕組みや教育とセットで進めなければ、いくら整えても機能しません。
【ブランディングの作り方・考え方】
具体的には、以下のステップで進めます。
1. 経営者の想い・価値観を言語化する
→ 例:「“現場第一主義”はうちの強み。でも“泥臭い”だけじゃない誇りを伝えたい」
2. その価値を整理し、誰でも語れる言葉にする
→ スローガンやブランドガイドライン、営業トークマニュアルなどに落とし込む
3. 社内外で一貫して伝える仕組みをつくる
→ サイトやパンフ、面接資料、SNS、社内評価制度などを一貫性のある表現に整える
単なる「デザイン」や「広告」ではなく、“経営課題としてのブランディング”が重要です。
【売上改善以外の効果】
「ブランディング=売上UP」と考えがちですが、実際にはそれ以上の価値があります。
▶ 採用活動
求人票だけでは伝えきれない「想い」や「会社の姿勢」が浸透すると、価値観の合う人材が集まりやすくなり、定着率が上がります。
▶ 社内の意識統一
行動指針や理念がブレなくなるため、社内の共通言語が生まれ、会議や現場判断がスムーズに。
▶ 社外への信頼形成
新規顧客から「ちゃんとしてる会社」「想いが伝わってくる会社」と認知されやすく、紹介やリピートにもつながります。
つまり、ブランディングは「経営の土台を整える投資」なのです。
【注意点】
注意すべきは、「表面的なデザインで満足しないこと」です。
たとえば、ロゴを変えただけで「うちはブランディング済み」と思ってしまうのは危険です。
よくある落とし穴:
現場が新しいスローガンを覚えていない
採用面接では古い会社紹介を使っている
デザイナーに任せきりで、経営の言語化が不十分
大切なのは、“仕組みとして機能する”ブランディングを目指すことです。これは、一度きりのプロジェクトではなく、育てていくものなのです。
【まとめ】
ブランディングとは、「何者として、どんな価値を、どんな相手に届ける会社か」を言語化し、全社で一貫して体現していくことです。
これまでのように、社長が走り回ってなんとかするフェーズから、組織が“価値で選ばれる”企業になるフェーズへ。
その転換点こそが今です。
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