判断の順番を揃える
- web6788
- 20 時間前
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迷いを減らし、判断の再現性を上げるために
※この記事は、話し方や交渉術の話ではありません。
Bシリーズでは、P2で整理した「仕組み化」を、現場で使える形に分解していきます。
B3ではその中でも、迷ったときに確認する順番を揃え、判断の再現性を上げる“型”を整理します。

はじめに|判断がブレるのは「能力」ではなく「順番」の問題
同じ出来事でも、先に何を確認するかで結論は変わります。
だからこそ、属人化を止めたいなら「結論」より先に「順番」を統一する方が効きます。
たとえば、現場でよく起きるのはこんなズレです。
・Aさんは「お客様の事情」を先に聞く
・Bさんは「会社の基準」を先に確認する
・結果、同じ相談でも対応が変わり、説明も揺れる
ここで必要なのが「判断の順番(型)」です。
1. 判断の順番(型)の定義
判断の順番(型)=迷ったときに、必ず同じ順に確認する“道筋”のこと。
言い回しを縛るものではありません。
「どこから考えるか」を揃えることで、担当が変わっても結論が揃いやすくなります。
2. なぜ順番が揃っていないと、標準が崩れるのか
B1で決めた「標準」は、“いつも同じ価値が出る”状態のことでした。
ところが順番がバラバラだと、こうなりやすいです。
・目の前の事情に引っ張られて、例外が先に決まる
・あとから理由づけをするため、基準が薄くなる
・「今回だけ」が積み重なり、標準が崩れる
なので、B2の「例外の条件」を作っただけでは不十分で、
その条件に“たどり着く順番”まで固定しておくと、運用が安定します。
3. 迷ったときの「基本の5手」
ここでは、業種を問わず使える最小の型を置きます。
迷ったら、次の順で確認します。
(1)理念・志・哲学に照らす
(2)標準の範囲に入るか(B1)
(3)例外の条件を満たすか(B2)
(4)例外にするなら「守る価値」と「変える条件」を言語化する
(5)次回は標準に戻せるか(戻し方まで決める)
ポイントは「例外を決めてから考える」をしないこと。
順番が決まると、例外は“交渉”ではなく“判断”として扱えます。
4. 型を現場で使える形にする「3つの工夫」
4-1. 入口の問いを固定する
型は、質問が決まると回り始めます。
たとえば最初の問いを、こう固定します。
・いま守りたい価値は何か
・標準の範囲か、例外か
・例外にするなら、条件は揃っているか
入口の問いが揃うだけで、会話の迷子が減っていきます。
現場あるあるですが、話が噛み合わないときは「最初に何から確認するか」が人によって違うことが多いです。
4-2. “理由”を短く残す
長文の報告書は要りません。
例外を使ったときだけ、1行で十分です。
・守った価値:〇〇
・例外にした理由:〇〇(条件が揃ったため)
・戻すタイミング:〇〇
記録があると、同じケースが来たときに判断が速くなります。
4-3. 例外を「使いっぱなし」にしない
例外は、出すことより戻すことが難しいです。
なので、例外にした時点で「戻す条件」まで決めます。
・この案件が終わったら標準に戻す
・次回同条件なら、標準の範囲を見直す(必要なら基準を更新する)
これがないと、標準がじわじわ崩れます。
5. 型が効いているサイン
判断の順番が揃うと、次の変化が出ます。
・説明が短くなっても、納得が取れる
・例外対応が減る(または、扱える形になる)
・「誰が言っても同じ」になり、現場が疲れにくくなる
・基準の更新が“感覚”ではなく“根拠”で進む
まとめ:型は「判断の再現性」をつくる道具
Bシリーズは、P2で整理した「仕組み化」を、現場の判断に落とし込むための実践編です。
その中でB3は、迷いが出やすい場面の“順番”を統一して、判断と説明の再現性を上げる位置づけです。
B1:標準と例外の線引き
B2:例外の条件(判断できる形)
B3:判断の順番(型)で、迷わず運用する
Branding Point
このテーマは「売り方」や「施策」の話ではなく、
価値がブレないように“判断と説明”を揃えるための設計です。
ここが整うほど、会社の一貫性(=ブランド体験)が強くなります。



