優しい経営者ほど値上げが怖い|「悪いことをしている気がする」心理の正体
- web6788
- 2 時間前
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“価値が伝わる会社”にするための、仕組みと基準の整え方
このラボは、売り方のテクニックではなく、「選ばれる理由」を言語化し、再現できる状態にするためのブランディングを、経営の現場に落とし込む形で扱います。
値上げ(価格転嫁)も、その延長線上にあります。強気になる話ではなく、“説明が揃う状態”をつくる話です。

はじめに:
値上げが“悪”に感じるのは、誠実さの裏返し
値上げを考えるとき、「必要だと分かっているのに、気持ちが追いつかない」ことがあります。
それは能力の問題ではありません。顧客との関係や仕事への誠実さを大切にしてきた経営者ほど、値上げを“悪いこと”のように感じてしまう場面があります。
この記事では、この心理を分解して、A1(根拠設計)や P1(価値の再定義)に進みやすくするための下準備をします。
1. 値上げの怖さの中心は
「断られる」ことより「関係が壊れる」こと
多くの場合、値上げの怖さは「断られる」よりも、関係が壊れることへの不安が中心です。
・迷惑をかけたと思われたくない
・今までの信頼を崩したくない
・相手の事情も分かるので、言いづらい
この“優しさ”は長所です。ただ、長所がそのまま価格の説明を曖昧にすると、結果として利益が削られ、品質維持が難しくなります。
2. 値上げが悪に感じるとき、起きやすい3つの思考
値上げが悪に感じるとき、頭の中では次のような思考が起きやすいです。
・(思考1)相手に負担をかける=悪いこと、という思い込み
・(思考2)価格の話=お金の話で品がない、という遠慮
・(思考3)説明の軸がないので、結局“お願い”に感じてしまう
ポイントは(思考3)です。説明の軸がないと、値上げは「正当な説明」ではなく「お願い」に見えやすい。だから罪悪感が強くなります。
3. 罪悪感を減らす鍵は「根拠を揃えること」
罪悪感を減らすために必要なのは、気合いではありません。
根拠が揃う状態をつくることです。
A1で扱う「価値・条件・基準」を揃えると、値上げは“勝負”ではなく“説明”に寄ります。説明に寄るほど、心理的な負担は軽くなりやすいです。
もし言葉が揃わない・線が引けないと感じるなら自然です。
詰まりポイントから整理していく方法もあります。
まとめ:優しさを守ったまま、説明の一貫性をつくる
値上げの怖さは、誠実さや関係性の重視から生まれることがあります。
だからこそ、優しさを“諦める”必要はありません。
価値と根拠を揃え、説明の一貫性をつくる。その方が、顧客にとっても誠実です。
Branding Point(今回のブランディング視点)
このテーマは「売り方」ではなく、価値がブレないように“基準(判断・説明)”を整えるブランディング実務です。基準が揃うほど、価格や条件の説明が「お願い」ではなく「納得」に寄りやすくなります。




